2016年7月12日火曜日

フランス 滞在許可証(carte de séjour étudiant)更新

こんにちは。

パリはしばらく寒いくらい涼しい日が続いていましたが、

先日からようやく初夏の日ざしとなってきました。みなさん変わりないですか?

 

先日、4回目の学生・滞在許可証更新に、Préfécture Policeに出向きました。

 

1回目の更新の記事はこちら

http://ameblo.jp/tutti-music/theme-10072366550.html

 

その後、2、3回目とも、非常にスムースで、職員も皆さん親切丁寧で、

30分以内に手続き完了でした。

 

今回、4回目は、少し長くかかってしまいました。

少しレアだったので、ブログに残しておきたいと思います。

(今回は、日本語のみで)

 

準備した書類はほぼ例年通り、受付けもスムースに10分以内で終了。

1分以内で電光掲示板に番号が表示され、

待ち時間中に記入する書類、何も記入できないままカウンターへ。

 

受付けのおばさん(Fさん)に、こんにちは、とご挨拶するなり、

F「書類出して」

と、なぜかとてもおこっている。

書類を差し出し、待っていると、

F「何してんの、座んなさいよ」

(マナーで「どうぞ」「おすわり」等と言われるのを待っていたところ)

 

F「書類全然書いてないじゃないのよ」

私「すみません、受付からこちらに呼ばれるまで1分以内だったものですから」

F「そ、じゃ、すぐ書いて!」(バン、書類をたたく)

 

書き始めると

F「パスポート!」

手をとめてパスポートを出しつつ、

K「先月期限切れで更新しましたが、旧パスポートも必要ですか?」

F「(無視)滞在許可証!」

許可証を出す

指示を待っていると、

F「早く書類書きなさいよ!」

このような調子で、たいへんびっくりしたのでした。

提出書類に関する質問があったり、途中中断されつつ、書類を仕上げる。

 

そして、提出した証明書類に、いくつか問題発生(例年なら問題ないはずの書類)

 

●仮入学許可証

F「あなたまだ授業料払ってないのね。これでは許可証は出せないわ。却下」

 

公立音楽院の授業料支払いは9月(年間487ユーロ支払日指定)のため、

例年であれば、許可証の発行日に入学許可証を提示すれば問題なし。

それらを丁寧に説明するも、Fさんはきく耳もたず、

支払ってから出直してきて、などと言われてしまい非常に焦る。

(何故なら、レセピセがなければ出国できないため)

 

が、まんがいちの保険のため、私立音楽院の入学許可証ももらっていたので、

「2つも学校に登録する必要があるの?」などと言われながらも、

理由を説明し、こちらで許可をもらうことができました。

 

●成績証明書

F「あなた成績がついていないけど、勉強してた?」

 

メインで登録していた音楽院では昨年までに全ディプロム取得済の為、

パーフェクショヌモンという研究過程に登録しており、

これは学年末試験がなく成績がつかない過程のため、出席日数証明が発行されていた。

これらを丁寧に説明するも、Fさんは聴く耳持たず。

「勉強していたことが証明できないなら許可は取れません」などと言われ、こまる。

 

が、偶然にも、古楽書法アトリエで参加していた地方音楽院で、

急きょ勧められて受けたエクリチュールのコンクールで成績証明をもらっていたので、

併せて提出。審査員満場一致のトレビアン(よい成績)をいただいていたので、

ちゃんと勉強していたことも証明され、こちらで許可をもらいました。

 

●計画書

書類チェックを受けつつ、記入書類を書き終え、お渡しすると、

Projet(計画)欄をもっと詳細に書くように言われる。

 

通常ならA4片面にエクセルで枠が書かれ、

そこに年順に滞在中のプロジェクトを箇条書きにしていく様式ですが、

 

Fさんによると、オーケストレ、レ、ラシオン?、エクリチュール、

テクノロジー、何これ、分かるように書いて、

との事で、

 

私は何だかちょっと焦っていたので、

A4用紙2枚いっぱいくらい、かなり詳しく、これまで履修してきたすべての科目とその詳細、

これから研究したいこと、見つけたい研究成果のことなど、

フランス語の試験でもこんなに早く書かないよという位のスピードで(誤字もきっとあったはず)沢山書いたのでした。

そして提出したところ、

 

F「あらまあ、見てよこれ、長すぎ。小説じゃあないんだから、まったく」

と、けっこうあきれられてしまい。

K「すみません、書き直します ^ ^ 」(もうすでに、焦りは過ぎていたので大丈夫)

と答えると、

F「大したことじゃないからこれでいいわ」

 

と、無事にレセピセ発行の許可がおりました。

よかったです。

 

レセピセ発行後、内容の確認→サイン の過程も、

名前や国籍などタイプミスがないか確認していると、10秒程で

F「おそいわね、いいから早くここにサイン!(バン!)」

指紋のチェックも機械が汚れていたのでハンカチで拭いて指をおくと、

F「チッ、何してるの、壊れるでしょう」

などなど、なぜか随時おこっている(?)状態で、なかなか大変(^^;)

 

レアで衝撃的な体験でした。(おととし、銀行窓口でおこっていたおばちゃん以来)

ちょっと悲しくなってしまったりもしたのでした。

 

ところで、システムに変更点がいくつかあり、

大きなところでは、

・許可証は指定日(選択権なし)のみ、受け取り可能

 

とのこと。

昨年までは発行完了後なら好きな日に受け取りに行けばよかったが、

急病その他の理由で指定日に行けない場合は代理人を立てなければならないそう。

 

忘れないよう部屋の色々な場所にメモを張ったよ。



ポール・クローデル生誕150年&日仏国交160年記念コンサート

久しぶりにブログを投稿します(^^) 最近はSNSで気軽に投稿できちゃうので、あまりブログを書かなくなってしまったなあ。 毎日とても楽しく、たくさんの音楽を書いたり、発表したり、させて頂いている今日このごろです。 そんな中でもとくに、ずっと前から、楽しみにしていたコンサートのお知...